筆算とそろばんの計算は、全く違う。
こんにちは、三重県名張の学びスタジオそろばん教室の奥川陽子です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、計算について書きます。
∴筆算は機械的に計算する
筆算は、
決まった手順で機械的に計算します。
どんな複雑な計算でも
ある程度機械的にできてしまいます。
∴筆算は不自然
筆算は、
まず一の位、次に十の位、……と下から順に計算していきます。
しかし、
私たちが"数"を認識するのは、
"上の位"からです。
「52」という数はあくまで「ごじゅうに」であって「に・ごじゅう」ではありません。
筆算は一度、
数の認識を逆転させ、
それを機械的に操作した後に、
その結果を改めて上の位から認識する
という過程で計算します。
∴筆算は、数へのイメージがバラバラに
その過程では、
計算の対象になっている数へのイメージが
いったんバラバラになってしまいます。
イメージがバラバラになるので、
脳の中て数の情報を別々にストックする必要が出てきます。
∴上の位から計算するそろばん
これに対して"そろばん"は、数字を上の位からそろばん玉を弾きながら計算します。
そろばん式の計算は、
上の位から計算していくので、
数の認識を逆転させることなく、
その"数のイメージ"を保ったまま、
操作することができます。
だから、
スピードも上がり、
正確さも上がります。
∴そろばんの検討づけが役立つ
そろばんは、上の位から計算するので、
繰り上がりに注意しなければいけません。
だから、
常に、下の位を意識します。
この意識しながら練習することにより、
繰り上がりがあるか、
いくらで割れるのか、など、
検討をつける力が自然に磨かれます。
∴まとめ
筆算は、
ただ機械的に下の位から計算します。
一方、
そろばんは、
数のイメージを保ったまま計算しますから、
おおよその計算結果がイメージできます。
数を認識する順番、上から計算しますから、
速く計算できます。
常に下の位を意識しながら練習するから、
検討をつける力が身につきます。
このように、
速く、そして、数のイメージを保ったまま計算するそろばん学習は、
数を扱う科目である算数・数学の理解を助け、
発想をふくらませることができます。